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 夜は短し 歩けよ乙女

読書人:mika.K
 

       「神様も我々も、
        どいつもこいつも御都合主義者だ」

わたしのなかでは、京都は「歩く町」。

市中は碁盤の目状に整備されていながらも、
まことしやかに「百鬼夜行」の気配もただよう、京のまち。

とくに、「路地」。

碁盤の目状に整えられた表通りの、ちょっと影に隠れた存在。
「この奥に、なにかある‥‥。」
わざわざ入り込んで迷っていると、
ひょいと表通りに通じていたり。
なんというか、「歩く」のによくできた町なのです。

この作家の文体は好き嫌いがはっきり分かれそう。
正直、わたしも初手でつまづきかけたけど、
エンジンかかってくるにしたがい、
この作家の「ワールド」に引き込まれてしまいました‥‥!

 

物語は、「THE ファンタジー」です。
あるいは「奇想天外」、とでもいいますか。

活字があざやかなネオンのようにきらめく小説でした。

主人公の目線で読み/歩み進めていくと、
上下左右から、人物やら、妖怪やら、が
ぴゅんぴゅん、ぴゅんぴゅん、飛び交うんですね。
たまに、時空も交差したり。

まさに、ときに「路地」に迷い込みながら、
あれ、と気づくと、そこは‥‥? みたいな。

 

登場人物たちの「妄想世界」を漂いながら、
観光地とちがう、生活の場としての、
あるいは京のまちの「ウラの世界」を、
ぜひご堪能ください。

 

「歩きつかれた」ような読後感がお待ちしております。

 

京都の町の「裏トリップ」をたのしみたい方
路地歩きが好きな方 とか。

に、おすすめします。

 

 

夜は短し 歩けよ乙女
森見 登美彦(著) /角川文庫
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