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 阪急電車

読書人:kyou.A
 

「ちょっと人生の機微を味わってきました」

心がほんわかしました。

阪急今津線の宝塚駅〜西宮北口駅の駅ごとに
老若男女それぞれの人生の一コマのエピソードが綴られ、
そして交錯する。

結婚寸前の彼氏を寝とられたOL、
彼氏のDVに気づいていながら
自分の気持ちに踏ん切りがつかない女の子、
おバカだけど優しい彼氏を持つ悩める受験生、
軍ヲタを隠して大学デビューを目指す大学生、
自己チューなおばさま仲間から抜け出したいけど
抜けられない主婦・・・
それぞれの状況を文字にすると、結構へこみそうな感じやけど、
読んでるとへこむどころか優しい気持ちになってくる。
思わず「ふふっ」とほほえんでしまったり、
「わかる〜」とうなづいてしまったり。

歌じゃないけど、人生いろいろ、やね。

宝塚駅→西宮北口駅で「始まり」、
折り返し西宮北口駅→宝塚駅で「その後を歩んで」いる。
みんな様々な事情を抱えて、
それでも自分なりに頑張って生きているけど、たまに
自分でもどこへ向かっていけばいいのかわからなくなって、
立ち止まってしまうこともある。

そんな時にふと、見知らぬ他人の行為や言葉に、
突き動かされることもあるかもしれない。
なにげない光景に、心が軽くなるかもしれない。

この物語のように。

女子高生が優しい彼氏のおばかな話を友達に聞かせる場面。
むっちゃ笑ける。
多少のアレンジはあるものの、作者が車内で聞いた実際の会話
らしい。大阪の電車内は、たまにこういう漫才のようなやりとりが聞こえてくる。

よどみのないしゃべりに絶妙のツッコミ。
笑いをこらえるのが大変やねんで。

みんな!

に、おすすめします。

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